人物 — 瓶の裏にいる決断者たち

蒸留所設計者・ブレンダー・所有者・エンジニアの決断とトレードオフから、その瓶がどう生まれたかを読む。

Mark Reynier と『死んだ蒸留所の買い戻し』 ― ワイン商が Bruichladdich とテロワールに賭けたもの

— ワイン商 Mark Reynier は休止中の Bruichladdich を買い戻し、テロワールと透明性に賭けた。瓶に残った確信と、きれいに終わらなかった賭けの記録。

Andrew Symington と Edradour ― ボトラーが『最小の蒸留所』を買って、効率化を拒んだ話

— 他社の樽を瓶詰めしてきた Andrew Symington は2002年に最小級の蒸留所 Edradour を買い、増産でなく旧式の手作業をあえて残した。その判断の構造を追う。

John McDougall と『Wort, Worms and Washbacks』 ― 5 つの蒸留所を渡り歩いた男が、自伝に残した 1963 年見習いから今までの現場記録

— スコッチ5産地すべてで蒸留所を経営した稀有な John McDougall。1963年の見習いから60年の現場と、Springbank で床麦芽を蘇らせた判断を自伝から読み直す。

輿水精一と響17年 ― サントリーチーフブレンダー1999-2014が瓶に残した『調和』の設計

— 響17年の中身を15年ぶらさず送り出した4代目チーフブレンダー輿水精一。山崎・白州・知多を『どの音も突出させない』設計で重ねた技術判断を瓶の構造から読む。

Andrew Usher と 1853 年の Old Vatted Glenlivet ― エディンバラの商人が「ブランド」というプロトコルを発明した日

— 1853年、エディンバラの商人 Andrew Usher II が合法化直後の vatting で Glenlivet を混和し Old Vatted Glenlivet を発売。Scotch が『ブランド』になった起点を読む。

内堀修身と軽井沢 ― メルシャンが閉じた『第三のジャパニーズ』、Golden Promise とオロロソが瓶に残したもの

— ジャパニーズを Suntory と Nikka で語る癖を、軽井沢のグラスは訂正する。Golden Promise 100% とオロロソで半世紀を回した蒸留所と最後のモルトマスター内堀修身を読む。

David Stewart と Balvenie 21 PortWood ― 「二度樽熟成」という発明と、60年で2人の後継者を育てた男

— 1996年に David Stewart が商品化した Balvenie 21 PortWood は『カスクフィニッシュ』以前の発明。62年勤め2人の後継者を育てた男の仕事を、瓶でなくキャリアから読む。

John Glaser と『瓶のラベルに書けないこと』 ― Compass Box が SWA に挑んだ透明性の代償

— Diageo を辞めた John Glaser が2000年に作った Compass Box は、樽の年齢と割合を公開して2015年に SWA から違反通告を受けた。透明性運動の代償を読む。

樽から数字へ — Jim McEwan が Octomore で選び、Ardnahoe で選ばなかったもの

— アイラで58年、二度のマスターディスティラー。131ppm を出した職人は次の蒸留所では同じ判断をしなかった。Jim McEwan を決断の構造として読む。

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