ウィスキーを、
人で読む。

LegacyDramは、ウィスキーを「銘柄」ではなく「誰のどんな決断で生まれたか」から読み解くキュレーション・メディアです。エンジニアがレガシーコードを読むように、瓶の中の意思決定をたどります。

3つの柱

人物

蒸留所の設計者、ブレンダー、所有者、その背後にいるエンジニア。彼らがどんな決断を下し、どんなトレードオフを瓶に閉じ込めたのか。

技術

蒸留化学、樽の科学、ブレンドの数理、発酵のエンジニアリング。ウィスキー作りをエンジニアの目で読み解きます。

テイスティング

人物のストーリーと技術的な根拠を添えた銘柄キュレーション。広告コピーや「ベスト◯選」は載せません。

最新の記事

ミズナラ樽 とは — β-methyl-γ-octalactone と白檀香、鳥井信治郎が戦時に選んだ国産オーク

— ミズナラ樽 (Q. crispula) の白檀香は β-methyl-γ-octalactone の cis 型に由来する。鳥井信治郎が戦時に緊急代替として選び、輿水精一が響のブレンドへ 10-15% で組み込んだ判断を、化学と工程のトレードオフから読む。

ノンチルフィルタード とは ― 46%閾値の物理と、John Glaser がラベルに書けなかった透明性

— ノンチルフィルタード (非冷却濾過) は 46% ABV 以上のウィスキーが選べる工程。長鎖脂肪酸エステルの溶解性と、Compass Box の John Glaser が全 core range で守り続ける哲学から読み解く。

イチローズモルト ホワイトラベル レビュー ― 肥土伊知郎が『秩父モルト + 海外モルト&グレーン』を46%で瓶詰めした理由

— イチローズモルト&グレーン ホワイトラベル(46% NCF・約¥3,850)のレビュー。秩父蒸溜所の少量モルトを守るため、9蒸留所のモルトと2蒸留所のグレーンを海外から仕入れ、ミズナラのマリング樽で6ヶ月以上馴染ませた肥土伊知郎の量産設計を実飲で確認する。

肥土伊知郎 ― 父が閉じた羽生400樽と秩父蒸溜所を建てるまでの8年

— 肥土伊知郎は2000年に父が閉じた羽生蒸溜所の約400樽を、2003-2004年に自費で救い出した。以降8年間、トランプ54種のリリースで現金を作り、2008年に秩父蒸溜所を稼働させた。父と息子の判断が交差した8年間を人物軸で読む。

ハイランドパーク 12 レビュー ― ホビスターモアのヘザー泥炭と 80/20 設計

— ハイランドパーク 12 年レビュー。オークニー諸島唯一のシングルモルトが Islay の泥炭ともミズナラとも違う理由を、Hobbister Moor のヘザー泥炭と 80/20 の malt 比率、Gordon Motion が変えなかった recipe から書きます。